空気を読んでも従わない

紹介文

 【案内文】
  どうしてこんなに周りの目が気になるの?
  どうしてこんなに先輩に従わないといけないの?
  どうしてこんなにラインやメールが気になるの?
  それはあなたが弱いからではなく、すべて理由がある。
  そのヒミツを知れば、あなたはうんと生きやすくなる。
 【感想】
  作者は「世間」は一つにまとまるために「仲間外れ」を作り出し、
  その一方でグループの一員には
  「みんなと同じことをしないといけない。
  みんなと同じ格好をしないといけない。
  みんなと同じことを言わないといけない」
  という強いプレッシャーをかけてくる。
  これが息苦しさ生きづらさの原因になっているといいます。
 
 (仲間外れをおそれない)
  そして、それに従わない生き方を指南してくれます。
  私が参考になったのは「仲間外れをおそれない」という一文です。
  仲間外れになった場合どういう選択肢があるのか。
  「一人のみじめさ」を選ぶのか。
  それとも「友達のふりをする苦痛」を選ぶのか。
  作者は中学時代、どっちがイヤかを考えて「一人のみじめさ」を選んだ。
  「友達じゃないのに友達のふりをする」ことが本当にいやだったからと述懐する。
  しかし、しばらくすると、「一人のみじめさ」を選んだ人がいることに気づいた。
  そして、その人と話し始めると本当の友達になれることができたといいます。

  学校で人間関係に苦しんでいる人はぜひ読んでみてください。

詳細

  • 生徒★★★★    保護者★★★
  • 「空気」を読んでも従わない
  • 鴻上尚二
  • 岩波ジュニア新書 ¥820+税

 

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