読書習慣が学力を決める②

紹介文

長年にわたり独自の国語教育を実践してきた土屋秀宇氏と、
七万人の子供たちの学力データを調査し、読書が脳に与える効果を実証してきた川嶋隆太氏。
雑誌『致知』に掲載された両氏の記事がブックレットとして刊行されました。

本書の中で特に驚くべきは、脳科学の見地から示される、スマホが子供たちの脳に与える弊害です。
子供たちの学力とスマホの使用時間の関連性を調査し、 分かったという驚くべきデータとは?
一方、読書週間のある子供とそうでない子供に顕著に表れるという激烈な学力の差も明かされます。
イメージする力や語彙力を育み、人生を発展させる クリエイティビティをも高めていくという
読書習慣の効能は必見です。

【感想】

 読書については、本を読まない子が何時間も勉強してやっと一定の成績を
おさめることができるのに対し、読書をしている子は
それをもっと短時間でやり遂げると言う調査結果が出ていました。

 読書とは一見関係のないような学力や生活態度も、
本を読むことによってきちんとしてくるのです。

  よく小学生のうちは本を読んでいれば勉強しなくてもよいと言われていますが、
これは自分の体験からも自分の子供たちの体験からも身近な人たちの話からも
大きく言って当てはまることだと思います。

  今の世の中は今すぐの成績を上げることに追われて、
「本を読んでいる暇があったら漢字の一つでも覚えたり,
計算問題の一つでもやったりした方がよい」と考える傾向があります。
 しかし、そういう勉強のさせ方をしていると、その時は成績が上がるように見えても、
長い目で見ると考える力が低下してかえって成績が伸び悩むのです。

  それが調査の結果として出ていたというのが説得力のある話でした。

詳細

  • 生徒★★★   保護者★★★★★
  • 読書習慣が学力を決める
  • 川島隆太・土屋秀宇
  • 致知ブックレット ¥500+税

 

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