カラフル

紹介文

あらすじ
 生前の罪により輪廻のサイクルからはずされた僕の魂が天使業界の抽選に当たり、再挑戦のチャンスを得た。
「ぼく」の魂は自殺をはかった少年、小林真(まこと)の体にホームステイし(入り込み)、自分の罪を思い出さなければならない。
「真」として過ごすうち、僕は人の欠点や美点が見えてくるようになる。

感想
 最後まで楽しく読めました。
帯には「大人も泣ける青春小説!」と、ありますが、クスクス笑えました。
一生に一度の限りある人生、生かすも殺すも自分自身。
自分をさらけ出す勇気。殻に閉じこもり安息の場所を探す……全ての人間は強くない。
自分のより所を探し、ホームステイをして欲しいものですね。

とかく、人は他人や自分の悪いところばかり見つけてしまい、この人はわるいやつだと無意識に「型」にはめてしまう。
でも「型」にはめる前にお互い腹を割って話し合えば、その人のいろんな色が見えてくる。
この人は黒だと先入観を持って決めつけずに、たくさんの色を見つけてみようと思いました。

人生は自分が思うよりずっとカラフルなんでしょうね。

詳細

  • 生徒★★★★        保護者★★★
  • カラフル
  • 森絵都
  • 文春文庫      ¥540+税  

 

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