丹羽宇一郎さんの著作「死ぬほど読書」(幻冬舎新書)から紹介します。
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 ある新聞の投書欄に21歳大学生の「読書はしないといけないの?」という質問がありました。
この大学生曰く、「読書が生きる上での糧になると感じたことはない。読書はスポーツと同じように趣味の範囲であって、自分にとってはアルバイトや大学の勉強の方が必要」だそうです。

 その答えを著者の丹羽さんはその大学生が直接聞いてきたなら、こう答えるそうです。
「読む、読まないは君の自由なんだから、本なんて読まなくて良いよ」と。
 しかし、読書の楽しみを知っている人にはわかります。本を読むことがどれだけ多くのものを与えてくれるかを。考える力、想像する力、感じる力、無尽蔵の知識や知恵・・・・。
 読書はその人の知的好奇心、そして「生きていく力」を培ってくれます。それなりに本を読んでいる人にとって、本が一冊もない人生など考えられないはずです。
 本なんて読まなくてもいい・・・。読書の必要性をどう考えようと自由です。
 しかし、そう思う人は気づかないところで、とても大きなものを失っているかも知れません。

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