シリーズ「うっかりミスをなくせ!」の第2・3弾です。
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前回の話
 次のような失敗は、深刻なうっかりミスと言えます

  • 解答欄の場所を間違えた
  • 解答用紙に名前を書き忘れた
  • 受験番号を書き間違えた
  • 受験票や筆箱、作図道具を持ってくるのを忘れた
  • 試験会場や試験時間を間違えた
  • 試験範囲を間違えて勉強していた

[うっかりミスと練習不足は別の話]

 こうなると、「ついうっかりしてしまった」という言葉では済まされない状況です。
 しかし、こういう時、本人は「わざとじゃない」「よく気をつけていたつもり」と言うのです。
 ただ、「次はもっと気をつけようね」だけでは、残念ながら改善されません。

 あらためて、前述の例をながめてみると、うっかりミスは、
様々な教科の多様な場面で起こるものだと気づきます。
数学というひとつの教科の中だけで改善を試みても決定力に欠ける訳です。

 ですから、「もっと、もっと、計算練習をたくさん積めば、
うっかりミスはなくなると思うよ。」

 このような声がけでは、うっかりミスの根本的な解決にはなりません。

 ・計算ミスは、計算の練習量が足りていないだけ。
 ・単語のつづりミスは、単語の練習量が足りていないだけ。
 ・漢字の書き間違いは、漢字の練習量が足りていないだけ。
 これらはうっかりミスとは言えません。練習不足なだけです。

 うっかりミスが多種多様であることを念頭に置いて、その子を観察すると、
日常生活でもうっかりしていることに気づきます。

PART3につづく  

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うっかりミスをなくせ! part.3

前回の話
 うっかりミスが多種多様であることを念頭に置いて、その子を観察すると、
日常生活でもうっかりしていることに気づきます。

[深刻なうっかりミス。いや、うっかり大失敗]

 ■(学校)宿題や提出物を忘れることがよくある。
 ■(学校)「あとで先生のところに来なさい」という指示を忘れた。
 ■(学校)名札のつけ忘れ、体操服忘れ、ネクタイ・リボン忘れ。
 ■(家庭)「明日、先生に渡してね」というお願いを忘れた。
 ■(家庭)手伝いを頼まれたのに忘れた。
 ■(日常)遊び・塾・部活・用事などの約束の日時を間違えた。

 これらは、日常生活のうっかりミスです。内容によっては「うっかり大失敗」です。
 どうやら、勉強面だけを考えていたのでは、解決には至らないことがわかります。

 再度、確認します。
うっかりミスをする人は、日常生活から、うっかりしている。
 その対策は、学習面だけに焦点をあてても解決が難しい。
 だから、普段の生活から、うっかりをなくす手立てを考えなければならない。

PART4につづく

 

 

 

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