このホームページでも何回も紹介した、北海道の
民間会社でロケット開発をして注目されている
植松務さんのブログから気になるものを紹介します。
学校や仕事、会社を選ぶ時の考え方を教えてくれます。
一つの考えとして参考にしてみてください。
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世の中には、たくさんの学校があります。
だから、進学を考える時には、選択肢がたくさんあって
とてもいいと思います。

しかし、その学校の数は、仕事のニーズではなく、
 学生のニーズでできていることを忘れてはいけません。

だから、卒業したら、その方面の仕事につける、なんて保障はないです。
たいていの場合、成績が上位5番くらいまでは、関連した仕事につける可能性がありますが、

それ以外は、まったく違う仕事にかろうじてつくか、
ひどい場合は、学校自体が人材派遣会社と連携していて、
その人材派遣会社に登録することを就職のような扱いに
してしまうケースもあるそうです。

どんな学校でも、どんな仕事でも、あたえられた課題以上のことを
やった人達が成績上位者になります。

というか、トップを目指す気持ちがないと、夢はかなわないです。
 右見て、左見て、ま、こんなもんかな。と

人生のスロットルを緩めているようでは、夢はかなわないです。 

 差というものは、ほうっておいてつくものではないです。
 差は、つけるものです。

ほかの人の二倍本を読むとか、ほかの人の二倍練習するとか、
とにかく、並の努力では差はつかないです。

そういう学校に行ったら、そういう仕事ができる〜。
という感覚では、そういう仕事にはつけません。

あくまでも、学校というものは、
その先にある未来にたどり着くための手段の一つにすぎません。

学校以外でも学ぶ方法はいくらでもあります。

でも、教えることでお金を儲ける人達は、 一生懸命に勧誘するし、
きれいなパンフレットを持ってきます。
そこには、楽しげなキャンパスライフが描かれています。

 楽しく遊ぶ時間を確保するためなのか、学校によっては、
週の授業時間数がとても少ない学校もあります。
それを「ラッキー」と思う人も少なくないです。

でも、間違えないでほしいのは、お金を払って学ぶのです。
学校に行ってる時間すべてにお金がかかっているのです。
そのお金を、学ぶ以外のことに費やすべきでしょうか?

お金で暇を買うのではありません。
お金で、知識と経験を買うために学校に行っているはずです。

だとしたら、学校に行ってる年数に限りがあるのだから、
 一日あたりの授業時間数が多い方が、とくです。
なるべく授業数が多い学校を選ぶべきです。

 学校のパンフレットだけから進路を選ぶのではなく、
 自分のやりたいことを実現するための手段として、
もっと多くの選択肢から、学ぶ手段を考えるべきです。

 同じく、就職情報誌の中から就職先を選ぶのではなく、
 自分のやりたいことを、真剣に考え、なるべく早くから、
その仕事に関わるチャンスをつくるべきです。

その「やりたいこと」を明確にするために、
 学校ではキャリア教育というものが行われています。

しかし、もしも、やりたいことがわからない、という状態であれば、
学校のキャリア教育に問題がある、ということです。

 問題は、改善されるべきです。

 保護者は、子どもを学校に任せきりにして、 学校の言うとおりにして、
学校からよい評価されていれば、 自分の子どもの人生は安泰だろう、
なんて思っていたら大間違いです。

いかなくてもいい学校に進学させられて、とてつもない出費をさせられたあげくに、
就職できない我が子を養い続け、しかも、年齢を重ねる毎に就職が困難になっていく、
という悪夢から、逃れることができなくなる可能性が高いです。

 子どもの進路を真剣に考えないと、
 自分の人生が台無しになる可能性があります。

それくらいの危機感をもつべきです。

 残念なことに、民間企業への就職経験のない先生は、
その道を子ども達に示すことができません。

できることは、「◯◯免許」を取得すれば、
 公的な仕事に就けるよ。という指導くらいです。

もしくは、「とりあえず進学しておかないと、
人生の選択肢が少なくなるぞ。」という指導しかできません。

 (ちなみに、この根拠は、公的な仕事の多くが、いまだに、
「高卒以上」などの制限をもうけていることです。
現在では、大卒の人が、就職がないからと、高卒の仕事にどんどん入っていることで、
高卒の人の仕事がせばまっています。)

  最近の企業では、根拠なく、なんとなく進学した人間を
「コスト意識の低い人間」と見なし、雇用しない傾向が増えています。

 子ども達は、最終的には社会人になります。
たいていはどこかの企業で働きます。

だから、「我が子を、どんな人にすべきか」という問いは、
 子どもを雇うことがない学校の先生にすべきではありません。

最終教育機関である、企業に聞くべきです。

だから、正しい進路相談のありかたは、
 企業の経営者達が子ども達と面談すべきだと思います。

 面接練習にもなるしね。
ただし、その場合の企業の人は、現役ですよ。
リタイヤした人じゃあ、まったくだめです。

なにせ、過去の常識しか教えてくれませんから。

 最近、働いていない人達がとんでもない犯罪を犯してしまうケースがニュースで目につきます。

もしかしたら、我が子もそうなるかもしれません。
だから、今一度、真剣に、子どもの人生を学校の評価に任せたりせずに、
自分でかんがえてみることです。

ちなみに、我が子をどうすればいいのか?の答えは、
実は企業に聞かなくてもわかります。

それは、過去に何度も書いていますが、
「この子といっしょに仕事したいなあ。」
と思える人にすればいいだけです。
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将来のために周りに流されず、自分の頭で
しっかりと考えなければいけないですね。

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