資料を整理していたら10年以上前の愛媛新聞で「ねむりの誤解をとく」という
シリーズがあり、睡眠の重要性を解説してくれていました。
今でも参考になりますので、その中の一部を紹介します。
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朝日をしっかり浴びて

よく眠るうえで大切なのはセロトニンとメラトニンを高めることです。
これは子どもだけではなく、大人にも当てはまることです。八ヵ条にまとめました。

 第一は「毎朝しっかり朝日を浴びて」です。
朝の光は生体時計への作用、それとセロトニンの活性を高めるという二重の意味で大事です。

 第二は「ご飯をしっかりよくかんで。特に朝はきちんと食べて」で、朝食の重要性です。
噛むというリズミカルな運動がセレトニンを高めます。
朝食は英語でブレックファストです。断食(ファスト)を止める(ブレーク)のが朝食であり、
朝食を食べなければ断食状態が続くわけで、十分な活動ができません。

 第三は「昼間はたっぷり運動を」です。運動はリズミカルな筋肉運動としてセロトニンを高めますし、
昼間に明るいところで動くことで夜、メラトニンが高まることが期待できます。

 第四は「夜更かしになるなら昼寝は早めに切り上げて」です。
大人の昼寝はせいぜい十五分、子どもの場合にもこのような配慮が必要な場合も時にはあります。

 第五は「テレビ、ビデオ(現在で考えるならスマホ)はけじめをつけて、時間を決めて」で、
これらが眠りや運動の時間、さらには生身の人間との接触を奪っていることにも思いをめぐらせてください。
人間としての基本的な営みを学ぶ機会を奪われた方に、円滑な社会生活は営めるでしょうか。

 第六は「寝るまでの入眠儀式を大切に」。寝るというのは極めて無防備で危険な行為です。
寝る前に自分の身の回りの安全をしっかり確認して寝るということは、生物学的にも極めて大事なのだと思います。
本を読むとか、音楽を聴くとか、寝間着に着替える、翌日の準備をするなどですが、
自分に適した寝るまでの段取りを確立しておくことが大事です。

 第七は「暗い部屋でゆっくりおやすみ」です。生体時計への影響、
さらにメラトニンへの影響を考えるとやはり暗い部屋で眠ることがいいでしょう。

 最後は「早起きをして悪循環(夜ふかし→朝寝坊→慢性の時差ボケ→眠れない)を断ち切って」です。

何といっても早起きをして朝の光を浴びるのが重要です。(東京北社会保険病院院長・神山潤【当時】
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時間を上手に使いながら、勉強にクラブ活動に趣味に取り組んでみましょう。

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