明治大学教授で、日本語、国語や読書についてたくさんの著作物がある斎藤孝さんが、
読書感想文の書き方のコツを教えてくれていました。
参考にしてください。 
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読書感想文の書き方のコツ

読書感想文の書き方にはコツがあるんだ。
まず読んだ本の話の中から、「これはいいな」と思った文章を3つ選ぶんだ。
「たくさんあって決められない」とか「うまく見つからない」というときは、
本の最初のほう、真ん中、後ろのほうから1つずつ選ぶと決めておくといいと思うよ。

たとえば宮沢賢治の『よだかの星』の感想文を書くことになったら、『よだかの星』の中から
3つ文章を選んで、そこに線を引いておく。

 そして、
「この本を読んで好きになった3つの文があります。1つ目はこれです」
と、カギカッコをつけて、そこに選んだ文章を入れる。

 次に、その文章のどこが良くて選んだのかという理由を書いていくんだ。
「自分は今までこう思っていたけれども、この文章を読んで、そんな考え方もあるんだなぁ、
 こんな素敵な表現のしかたもあるんだなというふうに思った」ということを書いてみよう。

 その文章を読んでわかったこと、発見したこと、気づいたことなどを書けばいいね。

 そして、最後に、
「この3つから、『よだかの星』はこんなことを言っている作品だと思いました」と書けばできあがりだ。

みんなもこのやり方で書いてみると、「読書感想文なんか全然難しくないよ」ということになると思うよ。
ぜひ試してみてね。

※『齋藤孝のこくご教科書』には、齋藤先生が厳選した名文や名詩などにたくさん出逢えるのはもちろんのこと、
「作文が得意になるには」、「話がうまくなるコツ」、「国語の勉強のしかた」など、実践的で役に立つ、スキルアップに繋がるコラムも収録されています。
一度、お手に取ってみてください。

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