致知出版社のメルマガから紹介します。
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中学校の歴史の時間で習う江戸中・後期の国学者である本居宣長の話です。

国学の大成者・本居宣長が記した、学問する人のための入門書『うひ山ぶみ』より、
「勉強するのに才能は関係ない」という話があります。
「江戸時代でも勉強するのに大切なこと」を考えていた人いることはすごいことですね。
参考にしてみてください。
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勉強するのに才能は関係ない

要するに学問は、ひたすら長い年月、飽きたり、怠けたりしないで、
頑張ることが重要なのであって、学び方は、どのようなものでも良い。

それほど、こだわるべきことではない。
どれほど学び方が良くても、怠けて頑張らなければ、成果はない。

また、人の才能の有無によって、学問の成果も違ってくるが、
才能の有無は、生まれつきのことなので、どうしようもない。

 しかし、大抵は、才能がない人でも、怠けず努めれば、それだけの成果はあるものだ。
また、年老いてから学ぶ人も、努めて励めば、思いのほか、成果はあるものだ。

また、学問する暇がない人も、思いのほか、暇な時間が多い人よりも、成果をあげるものだ。
なので、才能が乏しいとか、学び始めが遅いとか、忙しいことで、学問を諦めて、止めてしまってはいけない。

とにかく、努力さえすれば、学問はできるものと知っておくべきだ。
諦め、挫折することが、学問するうえで、とても良くない。

 

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