志賀内泰弘さんの「ギブ&ギブメルマガ」から紹介します。

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昔から、よくこう言います。
「人を見てくれで判断するなかれ」 

でも、実際のところ、何も知らない初対面の人を判断するのは、
「見てくれ」、つまり「どんな格好をしているか」になってしまうものです。 

ある銀行のカウンターの内側に、こんな張り紙がしてあるそうです。
「人を見た目で判断するな! 思わぬ人が、大金持ち」 

それでも、人は、見た目で相手のことを「思い込んで」しまいます。
仕方のないこととはいえ、それが裏目に出たりして、ヒヤリとすることもあります。

 友人の下玉利忠さんがフェイスブツクに、こんなことを書いていました。
ニヤリとして、ほっこりしました。全文を転載させていただきます。

  *  *  *  *  *

弁当屋で私の後ろに並んだ20代くらいの青年。
だいぶ待たされていたのでさぞかし腹が減ってイライラしているだろう、
と思っているとその若者は私に声をかけてきた。 

私の頭の中ではそいつは腹を立てた男…
何を言ってくるのだろうと一瞬気構えたが、
彼の口から出てきた言葉は予想に反して優しいものであった。 

「なんかカッコいいっすね。めちゃおしゃれ!キマってますねー!」

 親子くらい歳の離れたこの若者は開口一番私を恥ずかしくなるくらい褒めたのだ。

なんだ、この照れ臭さと心地のよさは。
なんの接点もない男同士、普通なら多少なりともギスギスした感じになるものだ。 

彼はその壁をいとも簡単に乗り越えて私をモジモジさせたのである。

こういう奴だな、人に好かれる奴というのは。
私はこの青年に人心掌握術というものを学んだ。

ありがとう。

おじさんキミのこと好きになっちゃった笑笑。 

  *  *  *  *  *

 この日の、下玉利さんのいで立ちは、ジャージのズボンと黄色のTシャツに、
黒の革ジャンを羽織って黒の帽子と黒のマスク。
まん丸の太〜い黒のフレームの眼鏡。
それに、首には白いヘッドフォンを掛けていたそうです。

ひょっとしたら、年輩の人が見たら、近づきがたい存在に見えるかも。
う〜ん、とても私には真似できない。 

さて、下玉利さんの視点に共感。
「こういう奴だな、人に好かれる奴というのは」

 おそらく私は、今まで「見てくれ」で人を判断して、損をして来たに違いありません。
この青年のように、まさしく心のバリアフリーで、声を掛けられたなら、
人生が変わっていたかもしれないと思ったのでした。

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