志賀内泰弘さんの『ギブ&ギブメルマガ』の
「たった一言エピソード」から紹介します。
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「思い切り悩めばいい」

中学時代の僕は、毎日が悩みの連続だった。
勉強のこと、将来のことなど、心配したり不安に思ったりしていた。
大人から見れば、中学生にはよくあることかもしれないが、当時の僕にとっては無視できない大きな悩みだった。
それが表情にも表れていたかもしれない。

別のクラスの仲のいい男子の友人が休み時間に声をかけてくれた。
「お前、何か悩んでるの?」
「ああ。色々と不安があるんだ。気が休まらないよ」

「でも、それって大事じゃないか」
僕には彼の言葉の意味がわからなかった。
意味を問うと彼は笑顔で答えた。

「中学生は悩むのが仕事みたいなものだ。
お前以外の皆もそうだ。
もちろん、俺も。
そして、今、悩んだ事は大人になって絶対に役に立つ。
だから、今は思い切り悩めばいい」

彼の「思い切り悩めばいい」は僕には衝撃的な言葉だった。
そして、「悩んでもいいんだ」という安心感と「悩めば、それはいつかプラスになる」という考えが、
僕の心の雨雲を取り除いてくれた。

思い切り悩んでもいいんだ……。皆も悩んでいるんだ……。そう思うと、心が晴ればれとした。彼の一言は、中学時代の悩みの山を乗り越える力になった。
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そうです。悩んでもいいんです。
みんな悩んで大きくなっているんです。

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