志賀内泰弘のメルマガ「ギブ&ギブ」から紹介します。
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ちょっといい話『言い訳人生』

二宮清純さんの講演を聴く機会に恵まれました。
二宮さんは、日本のスポーツジャーナリストの第一人者です。
何人もの トップアスリートたちの逸話を聞きました。

その中でも二宮さんが、「特別な存在」とおっしゃる方。
それが川渕三郎さんです。ウェブで調べた経歴を転記しましょう。

日本の元サッカー選手、元日本代表監督、Jリーグ初代チェアマンを経て、
第10代日本サッカー協会(JFA)会長を務めた。
日本サッカー殿堂入り。2009年、秋の叙勲で旭日重光章を受章。

会長退任後、日本サッカー協会最高顧問、相談役を歴任。
日本トップリーグ連携機構代表理事会長。
2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会評議員会議長。

中でも、世間では「無理だ」と言われていたJリーグを立ち上げて成功に導いた
立役者という功績は、誰もが知るところです。

さて、そのJリーグを立ち上げようとしていた会議での出来事だそうです。
二宮さんも、その会議に参加しており、ことの始終を目の当たりにしておられました。
ある幹部が、Jリーグの設立にこう反対しました。

「時期尚早だ!」と。すると、別の幹部が発言しました。
「前例がない」

会議の場は、暗い雰囲気でそのまま何も決まらないまま、終わろうとしていた時のことです。
川渕さんが手を上げました。

「時期尚早という人間は、100年経っても時期尚早と言う」
「前例がないという人間は、200年経っても前例がないという」

さらに・・・。「仕事とは、できないことをできるようにすることを言うんだ」
「できない理由を口にするな」
この言葉で、会議の流れは一気に前に進んだそうです。

 

 

人は、ついつい「やらない言い訳」を探してしまいます。
ついつい「言い訳」を「正当化」として、行動に移さないものです。

忙しいから。急いでいるから。おせっかいと思われるかもしれないから。
周りの人の目が気になるから。次は必ず。・・・なんていう「いい訳」の嵐。

 偉そうなことを書いたり、口にしている志賀内も同じです。
ほぼ毎日「いい訳」の連続です。そんな「言い訳」を口にしそうになった時。
心の中に「言い訳」をチラリと考えそうになった時。
川渕さんの言葉は、「いい訳」を跳ね返すエネルギーになります。

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「時期尚早という人間は、100年経っても時期尚早と言う」

「前例がないという人間は、200年経っても前例がないという」

この言葉を頭に刻み込んでおきたいです。

 

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