小玉宏さんの『次代を切り拓く先生方へ』から紹介します。
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ギブアンドテイクって、
与えることが先なんですよね。
呼吸も、吐く方が先です。
出入り口も、出る方が先です。

これらは全てが、まず自分から出すことですよ、
というメッセージなんです。

「いい言葉を使いましょう」
「相手を認めてほめましょう」
「まずはありがとうって伝えていきましょう」って言うと、
「そんな心で思ってもいないことなんて言えません」とか、
「なんか相手にうそをついている気がして、
なかなかできません」という人が出てきます。

そんな真面目でまっすぐで正直な方たちに
ぴったりな実験があるんです。

言葉の力と思いの力って、いったいどちらが強いのか。
簡単で面白いので、ぜひやってみてください。

この実験はお腹がすいている時にやるんです。

たとえば、カツカレーが食べたいとしますね。
で、レストランに行きます。

そのレストランに入る前からね、
「カツカレーが食べたい。どうしても食べたい。気づけ気づけ」
って必死に思い続けてください。
席に案内される時も、歩いている時も、
ずっと店員さんに向かって念じるんです。

やがて、店員さんが注文をうかがいに来ます。
そこであなたは思ってもみないことを口に出してみましょう。
たとえば、「チキン南蛮ください」とかね。

さて、あなたの目の前に運ばれてくる料理は何?
っていう実験なんです。
ね。簡単で面白そうでしょ。

言葉の力ってすごいんです。

あれほど思って念じ続けていたカツカレーではなくて、
あなたが口に出したチキン南蛮がやってくるんです。
心の中で全く思ってもいないのに、
口に出したとたんに、現実になるんです。

この実験をやってみて、カツカレーが来ました!
っていう報告は今のところ一件もありません。

で、もっとすごいのは、
これって料理の注文だけではないんです。

ありがとうって言うと、ありがとうって状況が
目の前にやってきます。
ちょうど、チキン南蛮を注文したときと同じように。

感謝の言葉を言うと感謝の状況が、
優しい言葉を言うと優しい状況が、
幸せって言うと幸せな状況が、まるで注文したかのように
あなたの目の前に運ばれてくるんです。

だから、思ってもいないことを言えないよ、って人は、
それを注文するつもりで口に出してみてはどうでしょう。

まずは自分から先に出す、というのがポイントなんです。
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どうですか?この法則。
「ありがとう」と言えば言うほど
「ありがたいこと」がたくさん起こるんです。

信じてみる価値があるような気がします。

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