3月4日
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、人々の不安は、購買活動にも影響を与えています。
そうした中、Twitterで「コロナよりも怖いのは人間だった」と悲痛な叫びをあげた女性がいました。
この状況で、Twitterで声をあげたのは神奈川県内のドラッグストアで12年間、働いているという女性です。
「BuzzFeed Japan」の記事から紹介します。
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「ドラッグストア店員の思いです。
私たちも同じ人間です。
ありがとう、頑張ってねが一個でもあれば良いのに。
すみません、申し訳ございませんばかりで疲れました」

この文章とともに、投稿したのが現場での体験をもとにした叫びだった。
以下、全文を紹介する。
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“現在、コロナウイルスに感染し、闘病している方々が回復に向かうこと、
亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。

現在、コロナ問題で毎日ニュースが流れ、感染者・死者が出るたびに、恐怖が煽られています。
私はコロナウイルス の専門家でも医者でもありません。
ただのドラッグストア店員です。

12年勤めてきて、良い時も悪い時もありましたが、楽しく勤めてきた仕事だったのに。
1.5カ月前。まさにコロナにより、マスクの供給不足となった頃から
毎日毎日同じことを聞かれて、あげくキレられたりと増えてきました。

「マスクの入荷はいつ?」
「いつもないじゃない!」
「病人がいていつも買えないのに、1個くらい取り置きしてよ!」

今まで笑顔だったお客様が、全員鬼に見えます。
購入数量の規制もかかり、多く持ってきた方に説明すれば、
不服そうに文句を言われます。

だけど「申し訳ありません」「すみません」と頭を下げます。
「ありがとうございます!」よりも「すみません」の方が割合が多くなり、正直、ノイローゼ気味です。

電話もよく鳴るようになりました。
「在庫聞きたいんですが」
「いつなら入る?」
電話が鳴るたびにストレスです。

実際、マスクの入荷日には列が半端なく、レジスタッフも今までにない状況に
過呼吸や貧血を起こす人も出ています。

そして、2日前から急に、今度はペーパー・生理用品・ベビーおむつまでも買い溜めする方が増えました。
ずっとレジから離れられない状況で、いつもの日常業務もまったくできなくなりました。

そして、また始まるのです。
「いつ?」「なんで?」など、数量も規制がかかり説明するたびに「これも?!」と,頭を下げる日々です。

ドラッグストア店員としては、コロナよりも怖いのは人間だと思います。
目に見えないものより、目に見える人間が怖いです。

優しかった人々が、殺気立って、とにかくイライラをぶつけてきます。

よく考えてください。
医者も研究者も頑張ってます。
マスク業者も頑張ってます。
店員だって、今までの人数でひたすら頑張ってるんです。

ペーパー類なんてデマ情報に流され、買い込むから品薄になるんです。
自分たちの首を自分たちでしめてるだけです。

家にこもるなら、ペーパーがなくてもシャワーで洗い流すなりできます。
生理用品だって、10個も使いますか?布ナプキンだってあります。

少し落ち着いてください。

謝ることに疲れました。

私はウイルスよりも、人間が怖いです。
ストレスで、声をかけられるとビクッとし、
またマスクだ。消毒だ。と恐怖です。

会社からも「何度同じことを聞かれても、対応は優しく丁寧に」と言われました。

ですが、考えてみてください。
同じことを作業を止められて毎回聞かれて、最後は「すみません」と謝るんです。
1回、2回じゃなく、何十回と。

疲れます。
とにかくノイローゼになります。

どうか落ち着いてください。
それを願うばかりです。
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人は苦しい状況の時に、その本性がでます。
苦しいとき「こそ」、周りの人にやさしくなりたいですね。

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