致知出版社のメルマガから紹介します。
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全日空(ANA)で24年間、客室乗務員を務め、天皇皇后両陛下や
各国要人のVIP特別機担当として活躍してこられた里岡美津奈さん。
CAとして最前線で活躍してこられた里岡さんには、
チャンスを呼ぶ3つの習慣があったといいます。
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入社9年目、平成6年に転機が訪れました。

この年に全日空が初めて、皇族の方々や国賓クラスのお客様だけを接遇する
客室乗務員の訓練制度をつくったんですけど、のんきな性格の私がその第一期生に選ばれたんです。

決して他のCA(キャビンアテンダント)と比べて美しいわけでもなく、
出身校がいいわけでもないのに、どうして選ばれたんだろうと。

自信が持てなかったので上司に聞きに行ったんです、私を選んでくださった理由を。
スラスラとこんなところが選ばれた理由ですよと言われるのかと思いきや、
上司が「うーん」ってすごい悩むんですよ。

「でも、何かありますよね」って聞いたら「……あまりミスがないよね」と。
私の周りのCAもミスしてないなと思って、「その他には何かないですか」って聞いたら、
「いつも笑顔だよね」と。

いや、皆だいたい笑顔だよなと思って、もう一回食い下がると、
すごい悩んで、「いつもきちんとしてるね」と。

そこでさすがの私もこれ以上突っ込んでも出てこないなと諦めて、
「ああ、そうですか。精いっぱい頑張らせていただきます。
ありがとうございました」と言って退室しました。 

がっかりしながらも上司の言葉を振り返る中で、私はすごいことに気づいたんです。
というのは、その言葉の中に同じ単語がついていたんですね、「いつも」っていう。

 いつも笑顔でいつも身嗜みが整っている。

これは点数が読める人なんだろうと思ったんです。 

調子がいい時は120点のパフォーマンスが出せるけど、調子が悪い時は
50点しか出せないというムラッ気のある人と、
私のように120点は出せないけど、調子の波がなくどんな時でも80点を出せる人。
自分が経営者だったら、どっちを天皇陛下の担当につけますかと。
やっぱり点数の読める人、安定感のある人ですよね。

私は上司の言葉をきっかけに、そこが自分の強みなんだと気づくことができ、
以来、「いつも」ということを意識して継続するようになったんです。 

特に心掛けてきたことは3つあって、
「いつも笑顔でいる」「いつも身嗜みを整えておく」
そしてもう一つは、「いつも相手の期待より少し上を目指す」

この3つをモットーに、周囲から里岡さんに頼んでよかった
と思われる仕事を目指していきました。
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この「いつも」というのが難しいんですよね。

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