ひすいこたろうさんの「名言セラピー」から紹介します。
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ベストセラー「7つの習慣」の著者、コヴィー博士が、
ある日電車にのったときに、そんな光景を目にしたのだそうです。

ふたりの小さな子供たちが電車の中で大声で騒ぎ走り回っている。
その騒ぎに、他の乗客者さんたちは顔をしかめています。
しかし、お父さんは子どもを注意することなく窓を見ています……。

コヴィー博士は、そのお父さんに近づき、
「子供たちが騒いでいるので注意をするようにしてほしい」と伝えました。

すると、お父さんは、ハッとして顔を上げ、
「あ、すいません。そうですね。注意しないといけないですね」
と大変申し訳なさそうに謝ったそうです。

そしてお父さんはこう続けた。
「すいません。ちゃんとしないといけないのですが……
実は、今日、妻が亡くなったばかりで、
これから子供たちにどのように君たちのお母さんがいなくなったことを伝えればいいか、
ちょっと思案していたものでしたから」 

この言葉を聞いた瞬間、コヴィー博士にパラダイムシフトが起きたそうです。

 人生に対して、目がひらかれる思いがしたそうです。

 
写真家のKさんから聞いた話をシエアさせていただきます。

 写真のレンズというのは無数にあって、どのレンズを使うかで
世界の見え方がまったく変わってくるのだそうです。

彼がよく使うレンズは10種類あるので同じ風景でも、
「このレンズを使うとこう見える」、
「このレンズだとこう見える」と、

写真を撮り続けることで、ひとつの風景に対して、
10パターン以上で世界が見える(イメージできる)ようになったそうです。

また、彼は花火の撮影にも長年関わっているのですが、
そのことから、花火がどのようにつくられているか、
花火職人のこだわりを現場で知ることになりました。
そのことで、また花火が違って見えるようになったそうです。 

夜空に、大きな花火がうちあがり、「わーーー」と歓声が上がるその瞬間、
その歓声を聞いて、花火職人たちが、グッと喜びをかみしめている背景が花火と一緒に見えるようになったのだとか。

 マラソン選手が、42.195キロのゴールで歓喜するように、
花火があがり、観客が「おおおおお」と歓声をあげている、
その瞬間には、花火職人たちの喜びがそこにあるのです。 

同じ現象に対しても、見方によって、どこまでも深く味わえる。
それがこの世界なのです。

 もし辛いことがあったり、行き詰まってしまったときは、
レンズを増やしてみてください。 

コヴィー博士の話のように「相手の立場」というレンズを使えば、
優しさが芽生えるかもしれないし、世界はまったく違うふうに見えてくるでしょう。

一見不幸に見える現象は「未来」というレンズから見たら、
あなたらしさが培われるきっかけになっているかもしれない。

見方の数だけ、世界は味わえるのです!
それが豊かさです。

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