アンパンマンで有名なやなせたかしさんの
「明日をひらく言葉」から紹介します。
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ずいぶん前、雑誌にルポルタージュを書いて
いたことがあり、豪雪地帯の郵便配達を取材した。
聞くと、2m近くもある雪道を登って、山の頂上に
たった一軒ある家に配達に行くという。
 そのハードさに驚いて、「やめたいと思いませんか」と聞くと、
「とんでもない。あそこにはじっちゃんとばっちゃんが二人で
暮らしていて、オレが配達に行くと、もう、大よろこびしてくれる。
その顔を見ると疲れなんか吹っ飛んじゃう。
本当にいい仕事だと思っています。」と答える。

 本人がそう思ってやっていれば、それは素晴らしい仕事になる。
 こんなふうに働く人がいるから、社会は成り立っているのである。
 今、自分がやっている仕事だって、それで誰かが助かり、
誰かがよろこんでいるはずだ。
「この仕事は向かない」「この仕事は不満だ」と言って、
熱を入れずにただウロウロしているだけだなら、
一生、そのままで終わってしまう。
 つまらないなら、どうすれば面白くなるかを考え、
自分で工夫してみるといい。
そうすると、どんどん面白くなっていく。
満足感も高まって、次第にそれが天職だと思えるようになっていくのだ。
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今はまだ、働いていないみなさんも
この話は覚えていてほしいです。

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