致知出版社の「人間力メルマガ」から紹介します。
鎌倉円覚寺管長である横田南嶺先生のお話が出ていました。

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最近、知人の和尚ががんで亡くなった。
私よりも二歳上だったので、まだ還暦を前にしての死であった。

大学を出て、在家から発心して僧となって修行された本格的な禅僧であった。

がんが見つかったのは、その年の暮れであったと聞く。
スキルス性胃がん、既に転移も認められ、手術も出来ない、
そのまま何もしなければ3、4か月という宣告を受けたという。

病院のベッドで夜中一人坐禅をして、思ったそうだ、
「もう長くないのか。諸行無常とはこういうことだったのか。
やっぱりお釈迦さまは本当のことを言ってるな。
しかたがない。
明日のことはわからない。
でも、今は生きてる。
これは絶対間違いない。

じゃあ、この今日をどう生きるか」と。

その時、心に浮んだのは、私の言葉だったという。

明日はどうなるかわからないけれど今日一日は笑顔でいよう。
つらいことは多いけれど今日一日は明るい心でいよう。
いやなこともあるけれど今日一日は優しい言葉をかけていこう
の言葉を思い起こし、一切比べることはやめようと決意された。

元気な頃と比べない、まわりの人とも比べない。
今日一日、今を精一杯生きることに決めたのだ。
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私も今日一日は笑顔で過ごします。

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