『加山雄三を支えた2つの言葉』致知BOOKメルマガから紹介します。
歌手の加山雄三氏のエピソードが綴られ、反響を呼んでいます。
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先日ふと見たテレビのトーク番組に、歌手の加山雄三さんが出ていた。今年八十歳と思えぬ若々しさだが、父親の上原謙さんが事業に失敗、その後始末で大変な苦労をされた時期があったという。 

「ああいう時、普通は 目や背中に憔悴感が出るものだが、加山さんは全然変わらなかったですね。どうしてですか。」
相手の問い掛けに、加山さんはこんなふうに答えた。
「おばあちゃんのおかげです。おばあちゃんはぼくが子供の頃から何かあると、おまえはいま試されているんだ、と言っていました。また、荷物が重いのではない、自分の力が足りないのだ、とも言われました。この二つの言葉がぼくを支えてくれたのだと思う。」
「その時」を、加山さんはおばあさんの言葉で乗り切ったのである。

人生には三つのさかがある、とよく言われる。
上り坂、下り坂、そして、まさか――。
上り坂、下り坂の時は、そういう坂にきたのだと心の準備がまだできる。

だが、突然くるまさかは準備する余裕がない。
まさかは人生最大、最難の時と言える。その時、どう動くか。

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