みなさんは原伸介さんをご存知ですか。明徳中学校に講演しに来てくださった、おなじみの上田情報ビジネス専門学校の比田井和孝さんや、校歌作成してくださった作家の喜多川泰さんがブログやフェイスブックで紹介していた人です。
 原さんは
横浜生まれ横須賀育ちの45歳で、信州大学農学部森林化学科卒業後、出会った炭焼き師の生き様にひと目惚れして弟子入りをしました。その後、全国各地の炭焼き職人について修行して独立しました。
 現在、
信州、松本の山中にて、「信濃白炭」を焼くかたわら、「山の神様に喚ばれて」(フーガブックス)、「生き方は山が教えてくれました」(かんき出版)等の本も出版しています。
 炭焼きをしない時期には全国を講演活動してまわり、「山で学び、里でもまれたことを話してくださります。 
  その著書「生き方は山が教えてくれました」のなかで皆さんにも考えてもらいたいことがありましたので紹介します。

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 原さんが平成20年、ある会社のセミナー(研修会)を見学したときのことです。
 その会社が社員さんに実施した『あなたの夢は何ですか。』というアンケート結果を見せてもらったのですが、「40歳までにマイホーム」「新車を買って家族で旅行に出かける」などの回答に混ざって、心打たれる回答がありました。
 それは、「家族みんながずっと健康で笑顔で暮らすこと。」という回答です。

 《夢は手に入れるもの》
 私たちは、知らず知らずのうちにそのような考え方の枠にとらわれてはいないでしょうか。
 「今、手に入れていない何かを手に入れること」あるいは「今の自分とは違う自分になること」
 それが「夢を叶えること」だと思い込んではいないでしょうか。
  僕がその回答に感動したのは、それを回答した人が、じつに堂々と ” 今ある幸せが続くこと ” を夢として掲げていたからです。
 「もっと、もっと」と ” 今ここにない幸せ ” を求めるのではなく、「今ある幸せが続きますように」という祈りにも似た,夢の奥にある慎ましさと感謝の気持ちに、僕は強く心打たれたのです。
 身近にある「あたり前の幸せ」に感謝する気持ち、大切にしたいですね。

 幸せは前にあるとは限らない。
 幸せは上にあるとは限らない。
 幸せはいつも、今、ここにいる自分の中に
 
  
 

 

 

 

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