致知出版社のブログ「Bookメルマガ」から紹介します。
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「子どもの学力向上の鍵は、“お母さんの言葉”にあった」と語られるのは、
指導歴30年、ステージメソッド塾代表の西角けい子さんです。
「お母さんの言葉掛け」と、「国語力」アップを重視した
「ニシカド式勉強法」は定評があり、普通の成績だった子どもを多数、
全国1位に育て、片道3時間以上かけて通う小学生や、
塾の近くに転居してくる中学生も複数出るほどの人気ぶりだといいます。

その中で、
「子どものやる気をはぐくむ言葉とつみとる言葉の違い」
というお話をご紹介します。

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「子どものやる気をはぐくむ言葉とつみとる言葉」

下記に一例を挙げましたが、声掛けには「やる気をはぐくむ言葉」と
「やる気をつみとる言葉」の二種類があると考えています。

「なんでできないの?」「いつまでテレビ見ているの!」と、
無意識のうちにやる気をつみとる言葉を掛けていませんか?

ぜひ一度、ご自分の言葉をチェックしてみてください。
(※このメールの下をご覧ください)

一番よくないのは、
子どものプライドを傷つけるような言葉です。

「本当にできるの?」
「あなたには無理よ」など、
やる気を打ち消すような言葉は控えてください。

はぐくむ言葉に関しては、
男女によって効果を発揮する言葉が
少し異なることが分かってきました。

例えば男の子はヒーローのように
格好いいものが大好き。
「頼りになる」「助かった」と言ってあげると喜びます。

それから、ここぞという時はよく、
「天才!」とひと言で端的に褒めます。
するとどんどん調子を上げて成長してくれるのです。

小学生の女の子は男の子よりも精神の成熟度が
高いことが多いため、字やノートが綺麗なことや、
整理整頓や宿題などがきちんとできていることを
褒めてあげると、もっと頑張ろうと芽を伸ばしてくれます。

プリンセスのようなキラキラした世界に憧れを抱くため、
洋服や持ち物などを褒めてあげるのも一つの方法です。

子どもたちを褒める際に注意しなければいけないのが、
均等に褒めることです。

誰か一人だけを褒めているようでは、
他の子のやる気を削ぐことになりますし、
成績だけを褒めてしまうと、学力だけを誇示して
礼儀作法や時間を守るといった基本姿勢が
守れない人間に育ってしまいます。

一方で、叱るべき時は叱らなければなりません。
叱る時は、「行動」を注意することが大切です。

特に、人を傷つけるような言動は厳重に注意しています。

また、被害者意識が強かったり、
「どうせ私なんて」と卑屈になりがちな子にも、
「その受け取り方はよくないよ」と“考え方”を注意します。

自己イメージが低いと自分で自分の芽を
つみとることになるからです。

……………………
○はぐくむ言葉
……………………

応援しているよ
大丈夫!

約束守れているね

おいしそうに食べているね

きちんと片づけられたね

うまくいっているね

(一人で)勉強できているね

ありがとう

おはよう

信じているよ

成績上がってよかったね

一人でできたね

またできたね!

仲よく遊べているね

気をつけてね

おやすみ

いってらっしゃい

…………………………
○男の子が伸びる言葉
…………………………
天才!

すごい!

とても助かったわ

格好いいね! 頼もしいね
…………………………
○女の子が伸びる言葉
…………………………

いつもきちんとできているね

綺麗な字だね
(綺麗なノートの取り方だね)

うまくまとめているね

かわいいね

プリンセスみたいだね

……………………
▲つみとる言葉
……………………

早くしなさい!
(ぐずぐずしないで!)

勉強しなさい!

なんでできないの!

あの担任(塾の先生)、

ハズレよね

あなたにいくらかけていると思っているの!

いつまでテレビ見ているの!

あの子と付き合っちゃダメ!

お父さんのようになっちゃダメ!

あなたなんて産まなきゃよかった

いい加減にゲームやめなさい!

お母さん疲れているの

〇〇ちゃん(君)はできているのに、

どうしてあなたはどうしてダメなの!

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