校歌を作詞してくださった西条市出身で作家の喜多川泰さんのブログから紹介します。
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 子育てを楽しむ
子育て中のお母さんは子供のことについて悩みが尽きません。
子供のために、ちゃんとした躾と、ちゃんとした子育てをしてあげたいと思えば思うほど,
「ちゃんと」できないことに苦しみ,何度同じことを言っても、
子供に伝わらないことにイライラし、自己嫌悪に陥っていきます。

愛する子供のことですから、
愛情深い親ほど理想の状態は自然と高くイメージしてしまいますし、
そうなっていない子供の現状を見て、
自分の子育てを「これじゃぁだめだ」と思うようになると、
子育ては苦しみの連続になってしまう。

実際に,子供は自分の思い通りなんて動いてくれません。
思い通りに育ってくれることもありません。
人生で一番思い通りに行かないのが「子育て」かもしれません。

どうしたって簡単には変わってくれないのが子供です。
「家に帰ったらすぐにお弁当箱を台所に出しておく」という簡単な約束すら、
何年言い続けてもできるようにならないでしょ?(笑)

そんな子供を前に、
「どうにかして変わってくれる方法はないか」、
「わかってくれる方法はないか」と学んで、
作戦を練って、工夫して、考えて、試してみる。
そのプロセスを楽しむのが子育ての面白さだと思います。

つまり、「言うことを聞かせることに苦しむ」のが子育てではなく、
「 どうやったら自分の思いが伝わるかという工夫を楽しむ」のが子育て。

そこに攻略本なんてありません。
あなたのお子さんは攻略本が役に立たないほどの強者(つわもの)です。
子育てを楽しむというのは、楽しいことばかりをやるということではない。
思い通り行かない毎日を、どうしたら上手くいくかと考えること。
そのものを楽しむことに他なりません。

言葉で言うほど簡単なことではないことはわかっていますが
少しでも、楽しめるきっかけになれば幸いです。

今日も、楽しみましょう。

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