北海道赤平市の民間会社でロケットの開発・作成
・発射をしている人に植松務さんという方がいます。
今治明徳中にも講演で来ていただきました。
植松さんの書籍も「メイトクの本棚」でも何度も紹介しました。
植松さんのブログから紹介します。
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 以前、俳優の大泉洋さんとずいぶん長い時間一緒に仕事をさせていただきました。
いろんなお話をしたなかで、とても印象的だったのは、
彼が高校の頃だったかな?
に見た映画のことを、すごく詳細に覚えている、ということです。
彼の口から、まるで映画のシーンが再生されているかのように、言葉が編み出されてきました。
ああ、この人は、そんなに前から、映画や演劇が好きだったんだなあ、とあらためて感心しました。
好きって、すごいパワーです。 好きだから覚えちゃいます。
好きだからがんばれます。
好きって、口で言うものではありません。
… 好きは「行動」です。

人生の時間は有限です。
その時間を、どうやって使うかは、自分の自由です。
僕は、中学でも、高校でも、誰かに指示されたトレーニング等をしたことがありません。
でも、たいていの山は、地図とコンパスだけで走破できるようになり、
自転車では、100キロ、200キロと走れるようになり、
料理に興味があったから、自分で自炊できるようになり、
コンピューターにも興味があったからキーボードに慣れ、プログラムも組めるようになり、
他にもいろんな能力を身につけました。
そして、それが現在の僕を、知力でも、体力でも支えています。

国語、算数、理科、社会、英語、などなどの教科なんてのは、
この巨大な社会のごくごく一部の知識に過ぎません。
教科書を丸暗記したら、試験は100点です。
しかし、図書館の本をすべて丸暗記することは不可能です。
世界は、暗記できません。
学校の勉強とは、「最低限身につけなければいけない」レベルです。
だから、「それしか」やっていないと、「最低」の人間になります。

学校の勉強をさっさと終わらせて、自分の大好きな物を極める、
ということをして、はじめて自分の人生を歩めるのかもしれません。

だから、こどもたちには、時間を大切に使ってほしいです。
学校が与えるもの以外のこと「も」やってほしいです。

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