『常識を疑うことから始めよう』(ひすいこたろう・石井しおり著)から紹介します。

 欠点とはあなたに欠かせない点
    おもちかあちゃん(漢字セラピスト)
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 「登場人物すべてに、必ずひとつ欠点を作ること
 国民的人気マンガ『スラムダンク』の作者の井上雄彦さんは、このマンガの成功の秘訣を聞かれて、そう答えていました。
 何でもできるオールマイティな人間は絶対に作らないだとか。
 
 例えば、主人公・桜木花道は才能はあるが経験がない。そのライバル・流川楓はテクニックはスペシャルで天才的ですが体力がなく、すぐに「はーはー」となってしまいます。宮城リョータは、すばしっこくて敏捷性はピカイチですが、身長が低くバスケでは不利。キャプテンの赤城剛憲は、センスもあり、リーダーシッップもあり、情熱も申し分ないのですが、いかんせん、顔がゴリラに似ています。(笑)

 しかし、欠点がひとつも見当たらない選手がいたんです。
仙道彰選手。僕がスラムダンクで、一番好きなプレイヤーです。身長は190cm。バスケセンスはバツグンで、ゲームを作る能力もあり、しかも個人プレーだけではなくチーム全体を生かすプレーもできる。顔も超イケメンです。
「登場人物すべてに、必ずひとつ欠点を作ること」
これには、例外があったのではないかと思ったんですが、ようやく仙道選手の欠点を見つけました。
 ここ一番の試合では必ず負けてしまう。仙道選手は運が悪いんです。(笑)
 だからこそ、仙道ファンの僕としては、ここ一番の試合で「今度こそ勝ってくれー」と、思わず熱い声援を送ってしまうわけです。 
 必ず登場人物に欠点を作る。これがマンガを面白くするコツなのだとか。

 欠点こそ、魅力になり、味わいになり、そして、自分の武器にもなりえるのです。

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