今年度、新入生の皆さんにお渡しした書籍「あとからくる君たちへ伝えたいこと」
鍵山秀三郎著から紹介します。
この本は、中学生くらいにおすすめの本ですが、若い人なら誰にでもためになる本です。
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中学1年生になった皆さんは
「いま、自分は1万枚の紙を預かったのだ」と考えてみてもらいたいのです。
1万枚の紙というと、ずいぶんな厚さになりますね。
そして、その1万枚の紙は、いい加減なことをするたびに、
1枚ずつ減っていくのだと考えてみてください。

1日に5回いい加減なことをしたとすると、5回ルールを破ったということだから五枚減ってしまう。
1万枚から5枚がなくなって、残りは9995枚になってしまうわけです。

でも、一万枚から5枚ぐらい減っても、見た目ではわかりませんから、
「5枚くらいいいか」と考えてしまうかもしれません。
しかし、明日も5枚、明後日も5枚というように、
毎日5枚ずつ減らしていくと、100日では500枚になります。
1万枚が9500枚に減ると、ちょっと減った気がしてきます。

そののへんで、「この紙をもうこれ以上減らさないようにしよう」
というふうに決意するといいのですが、なかなかそれができない。
そして、相変わらず、少しずつ減らしてしまう人もいます。

あくる日からまた5枚ずつ減らしていくと、もう100日たつとまた500枚減って、
1万枚の紙が9000枚になります。

こんな感じで、200日、300日、1年、2年とたつと、どんどん紙が減っていって、
最初は1万枚もあった紙なのに、いつの間にか残りが少なくなっていくんですね。
これが人間の人生と言うものです。これは大人も子どもも変わりはありません。

この1万枚の目に見えない紙を減らしていく人とは逆に、
今朝、私と一緒に掃除をしてくださった生徒さんたちのように、
「今日、10のいいことをして10枚紙を増やします」という人もいます。

今日10枚増えると、1万10枚になります。
また、明日も10枚増やすようにすると、1万20枚になる。
そうするとどうでしょう。
毎日少しずつ紙を増やすことをずーっと続けていく人と、
毎日少しずつ紙を減らしていく人との差は、1年、2年と時間がたてば、
大変な差になってしまうのです。

少しずつの差が、やがて大変な差になってしまう。
これが人生と言うものなのです。
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私にでも心に響く話でした。
コツコツとする大切さを知らされました。

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