致知出版の「偉人メルマガ」から紹介します。 
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素直に謝れないときは、
「人を責める前に、立ち止まっておのれを省みてごらん」 

素直に謝るということは、大人になってからのほうが難しくなるようです。
思考も感受性も複雑になるためでしょう。
自我が強くなる分、素直になるのも難しくなります。

何かを行う時は、誰でもよかれと思ってするものです。

ところが、それが人から責められるような結果を導き出してしまうこともあります。
そんな時まず思うことは「悪気はなかった」ということでしょう。

 「私はこういうつもりだった」
「そんな言い方しなくてもいいでしょう?」

素直に謝ることができなかった時に、私の口から出た言葉です。

向かっていけば、相手もこちらに向かってきます。
そして、さらなる防衛のために攻撃が始まることさえめずらしくありません。

「だいたいあなたがこんなふうだから」と、かえって相手を責めるのです。

なんと不毛なやりとりかと思います。
そして、このようなやりとりは、家族や親しい友人など
近しい関係ほど生じやすいのです。

 「人を責める前に、立ち止まっておのれを省みてごらん」
という祖母の言葉が思い出されました。

「人を責めるのは落とし穴にはまるようなもの。
 事態はさらに悪化します。
 争いが起きた時点で、どこか自分にも非があるのだと心得て、
どんな些細なことでもいいから、いけなかったところを見つける努力をなさい。

 非の打ち所がないなんてことはありえないけれど、
もしもほんとうに一点の非もないと思われるのであれば、
そのつもりはないのに相手の気分を害してしまったことを心から詫びなさい」

そこまでへりくだらなくても、と、思うものでしょう。

けれど自分を低くすることが、かえって高みに立つことなのです。

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