負ける経験が子供を育てる

 これは全国的に有名進学校である東京の開成中学高校の柳沢幸雄校長の言葉です。
 (開成に入学してくる生徒に向かって)
 君たちはたしかに、レベルは高い。厳しい受験戦争を突破して、開成に入学する生徒は「神童」と呼ばれる子も少なくない。だけど、彼らも最初の学内の試験で「上には上がいる」ということを痛感させられます。それに部活動では、よその学校には大抵、手痛く負ける。
 勉強だけでやっていけるほど、高校生活は甘くない。意外に思われるかもしれませんが、開成生は挫折が多いんですよ。かつて経験したことがない「敗北」という経験からどう立て直していくか。苦い挫折経験がバネになる。「エラーして当たり前」だった野球部も激戦区の東京都でベスト16まで勝ちすすむようになりました。
 彼らを「世界一」と自信を持って言えるのは、こうした経験を積み重ねているからです。要するに、単なる勉学の知識や勉強方法だけではなく、問題に直面したときに、くじけずに「どうすればよいのか」と思考し、答えを出すノウハウを持っている。これを18歳の時点で身につけることができるのは、開成の伝統が育んだ力です。

 この開成の校長先生の言葉のとおりですね。あの開成の生徒でさえ、挫折してたくましくなるんです。
 あなたも、いろいろなことで苦しい時があるかもしれない。それでも、未来を信じて、落ち込まずに頑張りましょう。

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