志賀内泰弘さんのブログ「ギブ&ギブメルマガ
 『ちょっといい話』」から紹介します。
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ある日、子育て中で大忙しの女性の友人から、電話がかかってきました。
「こんなことがあったのよ、聞いて聞いて~」というのです。

地下鉄に乗っていると、ふたりの女子高生が大声でおしゃべりをしていたそうです。
髪を染め、長いつけまつ毛に派手な化粧。
チラッと顔を見て、つい「ああ、親の顔が見てみたいものだ」と思いました。
まわりの人たちも、眉をひそめています。 
関わらぬように下を向き、うとうとしていると、
突然車内に、「キャー!」と、叫び声が響きわたりました。
真向かいに座っていた女子中学生が吐いてしまったのでした。
床に汚物が広がります。中学生の両脇に座っていた人や、近くに立っていた人たちは、
いっせいに身を引いて、逃げるようにしてよけました。

次の瞬間でした。
あの、さわがしかったふたりの女子高生が中学生にかけより、
カバンからハンドタオルとティッシュペーパーを取り出し、床をふきはじめたのです。

それも笑いながら、楽しそうに。
ビニール袋に汚れたものをまとめ、床はあっという間にキレイになりました。

それだけではありませんでした。
「ちょっと臭うね」と言うと、かばんから制汗スプレーを取り出して、シューッと一吹き。
「これでいいじゃん!」
車内によい香りが広がりました。

そして、ふたりは何もなかったかのように、再びおしゃべりを始めたそうです。
彼女たちの淡々とした行動は、まわりに迷惑をかけてしまった中学生に、
心の負担をかけさせないための「気づかい」であるような気がしたそうです。

これは、私自身が体験した出来事ではありません。
それなのに、その場に居あわせたかのように、
なんだか心に明かりが灯ともり「ほわっ」と温かくなった気がしました。 

そして、ささやかですが「力」が、わきあがってきました。
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私もこの話を聞いて心が温かくなりました。
何気なく人助けができる女子高校生は大したものです。
それに、人は見た目で判断してはいけませんね。

他の人が困っているとき、何気なくさらっと手助けできる人はかっこいいですよね。

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