以前、中学校で講演してくださった、植松務さんのブログから紹介します。
植松さんは北海道で町工場を経営しながら宇宙開発をしています。
 植松さんが宇宙開発をしてロケットを何度も打ち上げている理由は、
子供たちをはじめ、大人たちもふくめて世の中の人に「どうせ無理」
といわずに、あきらめず、最後まで頑張ることを伝えるためです。
 植松さんの工場は北海道の赤平という田舎にあり、社員は20名です。
その社員さんもロケットの勉強をしているのではなく、高校を卒業して、
そのまま植松電機に就職している人もいます。
しかも、国や自治体からも補助金を一切もらわずに宇宙開発を続けているのです。
周りの人から「宇宙開発なんて東大くらい出ていないと無理。」とか、
「そんな北海道の片田舎でできるわけがない。」とか、
「大企業じゃないと資金がないので絶対無理。」と言われたそうです。
でも、そう言われたから、なおさら宇宙開発をするのだそうです。
それは、世の中から「どうせ無理。」という言葉をなくすためです。
そして、「あきらめない人」「やったことがないことをやりたがる人」
「工夫する人」を増やすことが願いなのです。
以前の植松さんのブログから一つ。
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 現実は甘くない。

そうだよ。なんでそんな当たり前のことを、上から目線でいうの?
そして、「甘くない」のならば、どうするの?

現実は甘くない、というのは、事実の説明です。
冬は寒い!とか、夏は暑い!とかと、おんなじです。
その事実を知って、人間はどうすべきなの?

現実は、甘くないから、夢みたいなこと言っていないで、
学校のテストをがんばりなさい!
そして、その点数の範囲から、自分の人生を選びなさい。

ああ、お前の成績では、進学は無理だね。
なんで、おまえは受験勉強なんてしているんだ?
そんなことしている時間があったら、就職先を探しなさい。

僕の人生は、今の自分の能力で決まってしまうの?
僕は、努力さえも許されないの?

学校のテストで成績が良かったら、 現実は甘くなるの?
成績が良かった人達の、末路はどうなっているの?

進学した、という事実だけじゃなくて、そのあと、
その人がどうなったかを、僕はとても知りたかったです。 

でも、先生は答えてはくれませんでした。 

ただただ、「現実は甘くない」「進学や就職の妨げになることは、
やってる場合じゃないだろ。」を教えてくれました。 

でも,

僕はそれができませんでした。
好きな飛行機の本を読むのはやめられません。
イラストを描くのもすきだからやり続けます。
ぼくはきっと、素直で真面目じゃなかった。
だから、先生には嫌われたのだと思う。
中学校の時には、あきらかに先生がいじめをあおっていた。

現実は甘くない。

そんなことわかってる。
だから、どうすればいいのかを知りたかった。

いまは、知っている。
「だったらこうしてみたら?」
この一言で、小さな一歩だけど、前に踏み出せる。

自分の人生は、自分のもの。
他人につけられたレッテルや評価を鵜呑みにしてはだめ。
「お前は、成績が悪いダメなやつだ。」と言われて、
「はいそうですか。」と努力をやめたら、
まさに、その人の言ったとおりになる。
おもうつぼ。

まともな人なら、「お前はダメだ」なんて言うわけがない。
そんな、まともじゃない人の言うなりになって、どうするの?

なんで、成績が悪い=ダメ になるの?

おかしな理論に負けないで。
おかしな理論を鵜呑みにしないで。

制限の無い人間はいない。
必ず制限がある。

だからこそ、 自分の頭でかんがえよう。

だったらこうしてみたら?

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