致知BOOKメルマガで紹介されましたが、
たった4人で創業した零細企業を、世界一に育てあげた
日本電産社長の永守重信さんの話です。
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「すぐやる、必ずやる、出来るまでやる」

 

信じる通りになるのが人生であるということですね。

 僕はこの言葉を自分で色紙に書いて、目のつくところに置いています。

自分でこうなりたいと思っていることもなれないのに、
思わないことが実現するわけは絶対にないですから。

 だから、信じる通りになるのが人生ということですな。

 しかし、世の中の人はみんな信じない。
頭のいい人ほど先が見えるから信じませんね。
できるわけがないと思ってしまう。 

だから、むしろ鈍才のほうが教育しやすいですね。

創業間もない頃の日本電産は、私の家の一室で図面を引き、
桂川の堤のそばにあった三十坪ほどの染め物工場の一階を借りて、
旋盤とボール盤、プレス機を一台ずつ入れて仕事を始めたんです。

 どこへ行っても仕事はもらえず、やっと受注できた仕事といえば
過酷な注文がつくために他のメーカーのどこもやらないような仕事ばかり。

 技術者みんなに言うと絶対無理だと言う。 

そういう時はみんなを立たせて、いまから出来る出来ると百回言おうというわけです。
「出来ます。出来ます。出来ます……」

「どうや」と。 

「いや出来ません」 

今度は千回言う。 

そうすると不思議なことにだんだん出来る気分になってくるんです。

そういう気分になったところで一気に始める。 
すると、客先の要求する性能に及ばないまでもかなりレベルの高い製品が仕上がる。

こうやって日本電産の技術力が蓄積されていったんです。 

この時に「とても無理だ」「不可能だ」とあきらめていたら、
日本電産はとっくに倒産していたと思います。

社員によく言うんです。 
「物事を実現するか否かは、まずそれをやろうとした人が
“出来る”と信じることから始まる。
自ら“出来る”と信じた時にその仕事の半分は完了している」とね。

(『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』から抜粋。)
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すべては「できるんだ」と思うところから始まります。

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