志賀内泰弘さんのメルマガ「ギブ&ギブ」から「心に響いた『たった一言』コンテストの入賞作品を紹介します。
これは東日本大震災の際の作品ですが、能登半島沖地震後の今も同じ気持ちになると思います。
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<心に響いた「たった一言」>
「来てもらえただけでありがたいわ。しょうがないからがんばっぺっちゃ」

 震災後の石巻。
悲惨な被災地を目の当たりにして、なすすべもなく呆然としていた私にかけられた言葉だ。
「本当に何もできなくてすみません」 

被災地での自分の非力さに、何度も頭が上がらない場面に遭遇していた。
そんな状況でも、石巻の人達は、「いいの、来てもらえただけで嬉しい。ありがたいわ。
もうしょうがないからがんばっぺっちゃー(がんばるぞ)」と逆に声をかけてくれた。 

その一瞬あっけらかんとした響きのなかにある、尚も、他人を気遣い思いやるこころに涙が突然溢れた。 

これほどまでに重みのある言葉はあるだろうか?
私が同じ立場に立ったときに、果たしてこの言葉を発せられるだろうか。
自分自身に問いたださざるを得なかった。

そして、震災後の今、強く思うことがある。
自分が苦境に立たされても、他人を思いやることができる人間になりたいと。

その気持ちさえ忘れずにいれば、日本の将来はまだきっと明るいはずだ。

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まだまだ日本は明るい!
そう信じています。

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