小玉宏さんの「時代を切り拓く先生方へ」から紹介します。
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「鉛筆を使って勉強すると頭がよくなる」
という、ウソのようなホントの話があります。

鉛筆って、芯がすり減ってきたら削るでしょ。
鉛筆を削るときって、脳がうまく気分転換できるらしいんです。

脳はとても飽きっぽくて、自分の好きなことじゃないと
絶対に長く続かないようにできているんですけれど、
「鉛筆を削る」という行為によって、それまでやってきた
勉強の時間を一時的に忘れてしまうらしいんです。

しかも、削るときに木の香りがしますよね。
あれって、脳をリラックスさせるのにすごく効果があるらしいんです。

これは余談ですけど、元気がなくなったら製材所に行くといいですよ。
木の香りに包まれたら、人間ってとたんに元気になれるんです。

さすがに何回も鉛筆を削っていると
「あれ?ずっと勉強しているぞ!」って脳が思い出して、
やがては続かなくなるんですけれど、
その時に休息をとればいいんですね。

でも、シャープペンを使っていて、
芯がすり減ってきたな、と思ったら、
カチカチやれば終わりでしょ。
それじゃ短すぎて、脳が気分転換できないんですよ。

だから、シャープペンを使っている人は用もないのに
いつでもカチカチやってるんです。

ちなみに、ボールペンをカチカチやるのも全く同じ理由です。
しかも、そのうちに必ず分解しはじめますよね。
最初から分解する人はいないんです。
あれは、脳が「もう飽きたよ、やめようよ」って言ってるんです。

   (中略)
だから、鉛筆を削るときには、電動鉛筆削り器を
使っていたんじゃ効果が薄い。
ちゃんとナイフで削る必要があるんです。
まあ、学校では「ナイフを持って来ちゃいけない」ってところが
多いですから、鉛筆削り器を持っていくといいでしょう。

鉛筆って、使えば使うほど削って短くなっていくでしょ。
やった勉強の量が一目で実感できるんです。
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どうですか?
鉛筆を使ってみますか?

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