以前、反響の大きかった回の「コトバの力」を再度紹介させていただきます。
少し、「コトバの力」の題材の言葉や作品もなかなか見つけられない中、
過去の記事を読んでその時の気持ちがよみがえってきました。

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 アンパンマンがなぜ子どもたちにあれほど人気なのか知っていますか。

 アンパンマンに人気があるのは、ほかのヒーローに比べて弱いからだ。

 パン工場の煙突から飛び出し、愛と正義を守るために真っ暗な空を切り裂いて飛んでいく。
そして、お腹をすかせた人と出会えば、「さあ、ぼくの顔をあげる」と言って、顔をちぎって相手に差し出す。
顔が欠けてしまうと、たちまち元気を失ってしまう弱さ。
でも、顔を取り替えるとまた元気いっぱいになって、再び空へと飛び出していく強さ。
強さだけではなく、弱さがあることが、アンパンマンがたくさんの子どもたちに愛される秘密じゃないかと思っている。

アンパンマンに登場する数多くのキャラクターをつくるときも、
必ず、強い部分と弱い部分、善の部分と悪の部分を持たせるようにしている。

人間も同じではないだろうか。
地球上に何十億人もの人がいたって、完全な人なんか一人もいない。

もし、いたとしても、そんな人と友だちにはなりたくない。
欠点がその人の大きな魅力になっていることって、すごく多いものなんだ。

                                      「明日をひらく言葉」 やなせたかし 著より
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 短所は逆からみれば長所になる場合があります。思ったことをすぐに口に出す人は、逆を言えば正直な人と言えます。
 それに、自分が気にしているほど人はあなたのことばかり見ていません。(笑)
 そんなに自分や人の短所ばかりををなくそうと考えないで、おおらかに毎日を過ごしませんか。

世の中に、完璧な人なんていません。
子どもにも欠点があるし、自分にもありますよね。
その欠点ごと受け入れませんか。

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