2年前くらいに、このブログの「コトバの力」と同名の本を見つけました。
その本は2004年に日本民間放送連盟ラジオ委員会がPHP社から「コトバのチカラ」
キャンペーンでの応募作品を書籍化したものです。
今治明徳中の「コトバの力」は2016年から始まったので、
この本の方が本家ですね。それだけよく使われるフレーズだったのですね。
その「コトバのチカラ」に掲載された話を紹介します。
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言葉は心

頑固爺様があるときポコッとつぶやいた言葉。
三十年ほどたち、その意味がやっと今わかりだました。

「人間は言葉と文字を覚えちまったから心がいけねえんだ。
昔は目を見りゃすべてわかったものよ。
心に気持ちがなかったら、どんな言葉でも相手の心に響くわきゃないんだよ。
言葉は心。相手に伝わる言葉を勉強せえよ。」

深夜放送を聴き、電話をしまくる孫の私を観察していた今は亡き職人肌の爺様が、
手紙を書いている私へささやいた言葉です。

無口な爺様は、「うむ」の言葉とジロリと相手を見る目。
家で仕事をしているとき、「なにしてる?」と聞いても、
「見てわからんもんは聞いてもわからん」が口癖。

今、思います。
平気で使っている言葉、本当に相手に伝わっているのでしょうか。
言霊(ことだま)。言葉は人を生かすことも殺すこともできるんですよね。
言葉はある意味、武器と特効薬です。
使うのは、言葉を話す人間だけ。
大切にすべきものですね。
(愛知県48歳女性)

 

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