「あなたの心に響いた『たった一言』を教えてください」そして、「それにまつわるエピソードを教えてください」
 そんな呼びかけによる「たった一言で」コンテストの大阪の市立中学校2年生の入賞作品です。
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 「自分が来たときよりもきれいにしないとね」

  私のおばあちゃんはウォーキングがとても好きで、毎日一時間位、夜にウォーキングに行きます。
  私が、そのウォーキングについていった時に、あき缶や、たばこのすいがらが落ちていると、おばあちゃんは、いつもビニール袋を持って行っているので、そこにあき缶などを入れて、自動はんばい機のとなりのごみ箱とかに捨てます。
 私は、知らない人が吸ったたばこや飲んだあき缶などをわざわざ片付けるのは正直、嫌だし、きたないなあと思っていました。

 この次の日も、次の日もおばあちゃんはウォーキングに行くたびに、ゴミを拾って片付けます。
 私は、ゴミをひろってもひろっても、捨てる人がたくさんいるから、あんまり意味無いんじゃないかなぁ~と思いました。
 でも、他のウォーキングをしていたおじさんやおばさんが、「ありがとう」と言って通っていきます。
 その人達も、ごみを拾っていました。

 思いかえすと、私のマンションの前とかは、たばこがいっぱい落ちてたり、公園にも、ゴミがたくさんおちてるケド、ここらへんは、あんまりゴミが落ちてないなあと思いました。
 私は、おばあちゃんになんでひろってるか聞くと、おばあちゃんが、「自分が来たときよりもきれいにしないとね」

 このゴミは、おばあちゃんが落としたモノじゃありません。
 だけどあたり前のようにおばあちゃんが言いました。

 私は、たまにポイ捨てをしていました。
 ケド、あの後から、捨てるのが申しわけなくなって、ポイ捨ても、しなくなりました。
 私はすべての道路が、おばあちゃんが通った後の道になればいいなと思いました。
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 おばあちゃんの毎日の素敵な行動が町を少しずつきれいにする。
 そして、その行動がみんなに広がっていく。
 そんな人たちが住む場所がすこしでも増えるといいですね。

 あなたの住む場所にはゴミは落ちていますか?

 

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