SNSで話題になっていた後輩思いの感動的な話を紹介します。
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雪道のライブカメラ見たら…カメラに向かって手を振る3人
「誰だか知らんが楽しそう」←たった10分間にまさか「見てる人がいた!」
陽気なポーズの理由が胸熱だった

全国各地の観光地や繁華街に設置されているライブカメラは、天気や混雑状況が確認できると人気です。

この日、バイク乗りや車好きに人気のドライブスポット「母成グリーンライン母成峠」
(福島県郡山市)の様子を確認しようと、ライブカメラにアクセスしたTamo(@Blue_se_yuki)さん。
なんと、画面には予想もしない光景が映っていました。

 「誰だか知らんが楽しそう」

そうつぶやき、TamoさんがX(旧Twitter)に投稿したのは、ライブカメラに向かって陽気なポーズを決める3人組の姿。
雪が積もった深夜の峠道ではしゃぐ3人組の姿に、愉快なコメントが殺到しました。

 「自動車保険のCM」に使えそう

「人生エンジョイしててまぶしい」「車から煙出てる感じに見えて事故ってるのかと思った(笑)」
「カメラに向かって必死に助けを求めているようにも見えますね…」「アクサダイレクトのCMで使えそう」

 盛り上がるコメントに対して、「たまたま見たら映ってましたわ」と投稿していたTamoさん。
すると、意外な人物からコメントが寄せられたのです。

「ライブカメラに写ってる本人ですw 発見ありがとうございました(笑)。
次は頑張って組体操してみます。まさか見てる人がいるなんて(笑)。無料の記念撮影楽しい」

Tamoさんにそう返信したのは、ジャラ男さん@(@Tn31610917)。
続けてジャラ男さんは、「陽気なポーズの理由」を投稿しました。

後輩との「楽しい思い出作り大作戦」

「ほらな!やっぱり見てる人はいた!実は過去10年間の記憶を失ってしまった後輩がやっと退院してきたから、
楽しい時間を作ってやろうとドライブしてたついでの記念撮影だったんだぜ」

 「橋本脳症とかいう病気で記憶を喪失しちまったヤツの過去を無理矢理思い出させるより、
『楽しい思い出作ったほうが早い大作戦』で連れ回した思い出の1枚なんです(笑)。
本人もゲラゲラ笑ってたからオケ」

 「社会復帰まで大変だと思うので少しでもサポートしてあげたいですね」 
ジャラ男さんが投稿した陽気なポーズの意外な理由に対して称賛の声が寄せられました。

 お前ら、最高!
「そんな良い場面だったとは」「いい仲間たち!」「お前ら、最高じゃん」
ジャラ男さんたちがポーズを取っていた「母成グリーンライン 母成峠ライブカメラ」は、
10分間隔で更新される静止画のライブ配信映像。
「実は10分間だけで更新されてしまうのでタイミングが難しいんです」と、
奇跡の瞬間を発見したTamoさんに返信していたジャラ男さん。

Tamoさんにお話を聞いたところ、「山の方はもう雪がだいぶ積もっているかなーと思い、
ライブカメラを見たら偶然3人組がカメラに向かって両手を上げてアピールしていたので笑っちゃいました(笑)」とのこと。

「誰だかは知りませんでしたが、とにかく面白かったのと、すごく心がほっこりしたのでXに投稿しました。
カメラに映っていたご本人にまで届いてしまったので、SNSの拡散力はすごいと思いました。
このご時世何がバズるかわかりませんね(笑)」(Tamoさん)

 Tamoさんが偶然発見したことで多くの人も目撃することになった、
後輩さんと作った「新しい思い出」について、ジャラ男さんにお話を聞きました。 

「楽しそう」と思ってもらえたのが嬉しかった

ーー奇跡の偶然でしたね。
「もともと自分も『素敵な記念撮影だったな。』とつぶやき、ライブカメラの映像を
スクショした同じ画像をXに投稿していたので、Tamoさんの投稿を知ってビックリしたんです。
ライブカメラの画像が更新される同じ10分の間に、まさか見てる人がいたとは(笑)。
変な人たちだと思われたんじゃないかと不安になりましたが、楽しそうと
思ってもらえたのが嬉しくて思わず、本人ですとコメントしちゃいました」

 ーー陽気なポーズの理由が意外でした…。 

「後輩は自分の子供が生まれたことも、家を建てたことすら記憶になく、
10代から付き合っていた奥さんとの記憶があることだけが救いでした…。
12月に退院したので、奥さんの許しを得て、同級生と後輩の3人で食事に行き、
昔の記憶を思い出させるより、楽しい思い出を新たに作った方がいいと思い、帰りにドライブをしました」

 記憶を失っても、中年でも

ーーそれで「母成グリーンライン」に?
「なぜか雪山に行こうぜとなり、以前よくバイクや車で走った峠道にライブカメラがあると知っていたので、
『記念撮影』と称してポーズを取り、ネットで写り具合を確認して、ライブカメラの画像をスクショしました。
僕ら2人は41歳、後輩は40歳。いい中年3人です(笑)。
だけど、記憶を無くそうが中年だろうが、アホなことをやるのは楽しい。
後輩もこんな変な遊びを面白がってくれました。いい思い出が出来ました」 

ーー今回の記念撮影が話題になったことに、後輩さんはどんな反応を?
「記憶を失ってからXを開くこともなく、ログインのためのパスワードすら覚えておらず…。
なのでLINEで話題になっていることを教えたら、ビックリした後、奥さんと2人で確認して爆笑したみたいです」

 お前らが最高だから…最高の写真だよ!

「橋本脳症」という難病を乗り越えた後輩さんに対して、「記憶を失い、浦島太郎状態で
すべてが大変だと思うし、奥さんも今までとは違う状況になってしまって大変だと思う。
だけど、辛いことも『これからの楽しい記憶』で塗り替えて行こうぜ!人生まだまだ長い。
過去は振り返らず前進あるのみ。ゆっくり生きてこう!」と、ジャラ男さん。

そんなジャラ男さんたちが作った新たな思い出写真(ライブカメラ)に、ともかく、いい写真だった。
おまえらが最高だから最高の写真になったのよ。ありがとな」という感動の声も寄せられました。
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