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奇跡の人

奇跡の人

紹介文

 物語は明治20年、アメリカ留学帰りの弱視の女性・去場 安(さりば あん)が、
青森で暮らす盲目で、耳が聞こえず、口も利けない6歳の少女・介良(けら)れんの
家庭教師として雇われる場面から始まる。
「奇跡の人」と言えば、ヘレン・ケラーに言葉をもたらしたアン・サリヴァン女史のことである。
この名前を見るだけでわかるように、著者は初手からはっきりと、
これはヘレンとサリヴァンの話ですよと読者に告げているのだ。

【あらすじ】 
 安が出会ったれんは暗い蔵に閉じ込められ、手づかみで食事をとり、排泄の躾もできていない、まるで獣のような少女だった。そんなれんを安は「気品と、知性と、尊厳を備えた『人間』になってもらうために」根気よく言葉を教えはじめる。ふたりの長い闘いがはじまった――。

【感想】
 三重苦の「れん」と彼女を導く「安」の壮絶な戦いの様子は
どうしてこんなにも臨場感を持って書けるのでしょうか。
 本家の「ヘレンケラー物語」もありますが、私はこの本から日本の明治時代の「家」制度や女性の立場などたくさんのことを学びました。

「言葉は何のためにあるのか。伝えるためだ。
それをついつい忘れてしまいそうになるけれど、
言葉を使える尊さをいつまでも忘れずにいたいものです。」

盲目の女性が自立できる、数少ない職業として瞽女(ごぜ)[三味線ひとつで各地を渡り歩き、
唄を披露して報酬を得た盲目の旅芸人]を調べるようになって、人間国宝であった
「小林ハル」さんのことを知るようになったことにも感謝です。
この小林ハルさんの一生もすさまじいです。

本当に読書は自分の視野を広げてくれますね。
この本に出会ったことにも感謝です。

詳細

  • 生徒★★★★★   保護者★★★★
  • 奇跡の人
  • 原田マハ
  • 双葉文庫 ¥780(税込み)

 

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