致知出版社の「偉人メルマガ」から紹介します。

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 本日は齋藤孝先生がつくった理想のこくご教科書『齋藤孝のこくご教科書 小学1年生』
に掲載されているコラムより大人もためになる「話がうまくなるコツ」をご紹介いたします。

「国語力向上の最大の秘訣は、 早い時期に本物の日本語と出逢うこと」という齋藤先生の考えのもと、
どちらの本にも、名文や名詩など、文豪や詩人による素晴らしい日本語の文章が詰まっています。

これからの時代は「相手に自分の言いたいことを適切に伝える」ということがとても大切になっています。
今風に言うならば「プレゼン能力」とでも言いますか。
その能力についてとても大切なことが書かれてありました。読んでみてください。
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話がうまくなるコツ(齋藤孝)

話がうまくできるようになるには、短い時間から話す練習をしてみるといい。

まずストップウォッチを用意して、十五秒間で言いたいことを言ってみよう。
十五秒って短いようだけど、やってみると五秒で終わってしまう人もいるんだよ。

それから「えーと、えーと、えーと…」と言っているうちに終わってしまう人もいる。
「えーと」とか「あのー」というような無駄な言葉はなくして、てきぱきと話す練習をしよう。

たとえば、テレビでドラえもんとかサザエさんとかを見たときに、前半の話が終わったところで、
「今の話はこんなだった」と十五秒で内容を説明してみるといいね。

練習すると、だんだんうまく話せるようになるよ。

十五秒で話せるようになったら、次は三十秒にチャレンジしてみよう。

三十秒をクリアしたら、最後は一分に挑戦してみよう。

小学校一年生で一分間てきぱきと話せたら、もうそれで完璧だ。

一分間で、どんな話をしたらいいかな。
たとえば、読んだばかりの本や漫画や絵本、見たばかりのテレビ番組などについて、
それはどういう内容だったか、どう感じたかを話してみるといいんじゃないかな。

このとき、「面白かった」だけだと三秒で終わってしまうから、
ポイントを三つ、必ず用意しておこう。

「面白いポイントは三つあります。
一つ目はこれ、二つ目はこれ、三つ目はこれです。どこが面白いかというと……」

というように話を進めていくと、絶対に一分間話せるからね。
大事なポイントを見つけることが、上手にまとめて話をするコツなんだ。

だから、話しはじめる前に、これとこれとこれだけは話そうと決めておくといいね。
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これは、小学生低学年だけではなく、中学生でも十分参考になります。
特に話すことが苦手な人はぜひ試してみてください。
継続してやってみるといいですね。

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