いのちの使いかた

紹介文

著者の日野原重明先生は、2017年7月に105歳で亡くなられました。日野原先生は、医師としてご活躍され、100歳を越えてなお現役でおられたそうです。今回紹介する本は、2012年に出版された『いのちの使いかた』が新版として文庫化されたものです。

 この本は、だれかの役に立つということは、自分という存在そのものが生かされるということ。自分のいのちの使いかた、すなわち使命について、多くの経験を踏まえて伝えてくれます。 日野原先生は、100歳を超えてなお新しいことを始めようと、Facebookを開設し、また童話作家としてもデビューしました。このように、常にチャレンジし続けることで、年齢に関わらず前向きに生きることの大切さを体現されました。日野原先生は、次の世代に平和といのちの大切さを伝えていくことを使命とし、その生き方は、人生への向き合い方と幸せ感を持って生きるための知恵にあふれています。

・人生は失敗ばかり、後悔ばかり、という人ほどいのちの使いかたがあるのです。
・やろうと思うだけでは、やらないことと同じです。行動こそが勝負です。
・予期せぬ災難に見舞われることが不幸なのではなく、そのときに、希望を見失ってしまうことが不幸なのです。
 など、前向きに生きるためのヒントがたくさん盛り込まれています。

 今、目の前のことに一生懸命に生きているだろうか。今誰かの役に立っているだろうか。自分らしい生き方って何だろう。そんなことを考えさせられる本です。A.K

詳細

  • 生徒★★★★   保護者★★★★
  • いのちの使いかた(新版)
  • 日野原重明
  • 小学館文庫 ¥510+税