オリンピックのバルセロナ大会で銀、アトランタ大会で銅メダルを獲得した女子マラソンの有森裕子さんの話です。彼女は故障したときに、監督の小出義雄さんにこう言われたそうです。
「どんなときも『せっかく』と思えばいいんだよ。せっかく故障したんだから今しかできないことをしよう。せっかく神様が休めと言ってくれているんだからしっかり休もう。」
この「せっかく」の発想のおかげで、一見ネガティブに思えることもポジティブにとらえられ、自分をふるいたたせることができたそうです。