「逆説の10か条」をご存じでしょうか。

 実はこの「逆説の10か条」は、一時、マザーテレサの作であると誤解されていました。
というのは、マザー・テレサのカルカッタの「孤児の家」の壁に書かれていたことから、「マザー・テレサ語る」という本の中で紹介されていたからです。マザー・テレサが、あるいは彼女の仲間の一人が「逆説の10か条」の感銘を受けて、壁に書き記したものだと考えられます。

 作者のケント・M・キースはハワイ州の経済企画開発局局長や州政府の閣僚を歴任し、その後は私立大学の学長やYMCAのリーダーを務めています。そのケント氏がハーバード大学在学中の19歳のときに、高校の自治活動をしているリーダーたちのために書いた小冊子の中の一部です。

<逆説の10カ条>ケント・M・キース

(1)人は不合理で、わからず屋で、わがままな存在だ。
  それでもなお、人を愛しなさい。

(2)何か良いことをすれば、隠された利己的な動機があるはずだと人に責められるだろう。
  それでもなお、良いことをしなさい。

(3)成功すれば、うその友達と本物の敵を得ることになる。
  それでもなお、成功しなさい。

(4)今日の善行は明日になれば忘れられてしまうだろう。
  それでもなお、良いことをしなさい。

(5)正直で素直なあり方はあなたを無防備にするだろう。
  それでもなお、正直で素直なあなたでいなさい。

(6)もっとも大きな考えをもったもっとも小さな男女は、もっとも小さな心をもった
  もっとも小さな男女によって撃ち落とされるかもしれない。
  それでもなお、大きな考えをもちなさい。

(7)人は弱者をひいきにはするが、勝者のあとにしかついていかない。
  それでもなお、弱者のために戦いなさい。

(8)何年もかけて築いたものが一夜にして崩れ去るかもしれない。
  それでもなお、築きあげなさい。

(9)人が本当に助けを必要としていても、実際に助けの手を差し伸べると
  攻撃されるかもしれない。
  それでもなお、人を助けなさい。

(10)世界のために最善を尽くしても、その見返りにひどい仕打ちを受けるかもしれない。
  それでもなお、世界のために最善をつくしなさい。

  (引用)ケント・M・キース 著 大内博訳

この10か条が頭にあると心が落ち着くこと間違いなしです。
そして、いい毎日が送れると思います。

 

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