不死身の特攻兵
紹介文
終戦記念日でも何でもないのですが、書店で何となく手にとってみました。
帯に「15万部突破!!」とあった上に、新居浜市出身の作家・演出家である
鴻上尚史さんが「僕はどうしても、この人の生涯を本にしたかった。」
と書いてあるのを見て、読んでみました。
「戦後生まれである私たちは戦争を体験した方々の体験をきちんと語り継がなければならない。」
そして、「その真実を次の世代に語り継がなければならない。」
そう感じました。
内容
太平洋戦争の末期に実施された”特別攻撃隊”。
戦死を前提とする攻撃によって、若者たちが命を落としていきました。
だが、陸軍第一回の特攻から計9回の出撃をし、9回生還した特攻兵がいました。
鴻上尚史さんは、その特攻兵である佐々木友次氏に生前インタビューをして、
この本と小説「青空に飛ぶ」を書き上げました。
(ちなみに、佐々木氏は戦後の日本を生き抜き、2016年2月に亡くなりました。)
飛行機がただ好きだった男が、なぜ、軍では絶対である上官の命令に背き、命の尊厳を守りぬけたのか。
我々も同じ状況になったとき、佐々木氏と同じことができるだろうか。
本当に特攻は志願だったのか、そして、なぜあんなにも賛美されたのか。
詳細
- 生徒★★★ 保護者★★★★
- 不死身の特攻兵 ~軍神はなぜ上官に反抗したか~
- 鴻上 尚史
- 講談社現代新書 ¥880+税