「想いを込めながら作る」
魂が震える話ブログから紹介します。
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函館にある、行列が絶えない人気のケーキ店「アンジェリック・ヴォヤージュ」。
そのオーナーである“大濱史生”氏の著書「行列のできる奇跡のケーキ屋さん」より、
財料や作り方以外に大切にしているこだわりをご紹介させていただきます。
※大濱さんは、「材料」ではなく「財産」と同じほど大切なもの
であるという意味を込めて「財料」と表現しています。
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ショコラ・ヴォヤージュにおいては、財料や作り方の調節だけでなく、
もうひとつ私なりにこだわっていることがあります。
それは、生クリームをガナッシュで包むときには、
「みんなを幸せにしてね!」「みんなを笑顔にしてね!」
「楽しいことがたくさんありますように!」と一粒一粒に心を込めながら、
ときには、実際にそれを言葉にしながら包んでいることです。
このようなことが、ショコラ・ヴォヤージュの味を左右するかどうかは私にはわかりません。
でも、お客様の手元に届いたショコラ・ヴォヤージュの一粒がその人を幸せにしてくれたらいいな、
笑顔にしてくれたらいいな、という想いを込めながら作るようにしています。
“言霊”といわれる言葉が存在しているように、きっと私のそんな想いも、
ショコラ・ヴォヤージュにも伝わり、そして、ショコラ・ヴォヤージュを
手にしたお客様にも届けばいいなと思っています。
また、“波動”という言葉もあるように、「美味しく食べていただけますように!」
「楽しい時間になりますように!」という私の想いは、そのままお客様にも伝わる
のではないかと思っています。
実は、このように、心の込もった商品を作ることこそが、
どんなにいい財料を使うことよりも自分の中では大切にしている
ことでもあるのです。
どんなにいい財料を使用したとしても、いやいや作ったり、
イライラしながら作ったりするお菓子やケーキが果たして
美味しいものになるでしょうか?
私は、そうは思わないのです。
作る側の想いも、きっと美味しさを作り上げるひとつの要素になると思うのです。
(「行列のできる奇跡のケーキ屋さん」大濱史生 著 / 信長出版より)
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人を想う気持ちも、大切にしたいと思った気持ちも、それに費やす時間も、
人情も、優しさも、愛も、目に見えるものではありません。
でも、心には確かに存在しています。
解明されていないのは、それが「相手に伝わるかどうか」の部分だけです。
数年後、数十年後、「想いは伝わる」というのが当たり前な世の中になるかもしれません。
どんな仕事でも(仕事に限らずですが)想いを込めていきたいですね♪