啐啄同時(そったくどうじ)
「啐啄同時」(そったくどうじ)という禅語があります。
この言葉の由来はこうです。
原田綾子さんのオフィシャルブログから紹介します。
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「啐(そつ)」は雛が内側からたまごのからをつつくこと。
「啄(たく)」は親鳥が外側からからをつつくことを言います。
ひなは自分のくちばしでたまごの殻をつつき、生まれてきます。
少しずつ時間をかけて自分で自分の殻を割っていく・・・。
親鳥は子どものペースに合わせて、それを応援する意味で、外から殻をつついてやる。
ひながまだつつこうとしていないのに、
親鳥が先につついて(からを破ってしまっては)ひなは生まれられない。
つまり、親鳥と雛のタイミングが合うと、
雛がスムーズに生まれる(たまごから出てこられる)という意味なのです。
早すぎてもダメ、遅すぎてもダメ・・・・親子のタイミング、
つまり、子どもが「出よう」としている時を見計らって、
親がサポートする。そのタイミングが大事だということです。
子どもは一人ひとり違います。
その子のペースに合わせて、親も関わる必要があると・・。
子どもが自分でやろうとしているのを待ちきれず、
先回りして親がついつい手助けしてしまうことを避けたい。
なぜならば、そうしていると、子どもの自主性が育たないからです。
子どもは本来、自分で伸びていく力を持っています。
関わり方で、その力を伸ばすこともできるし、つぶしてしまうこともあるのです。
私たちは、焦らずに、大らかに子どもを見守ることを心に留めておきたいものです。
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いい言葉ですね。
他の学校でもこの言葉を信条にしているくらいです。
私たち教員も啐啄同時を意識して過ごしていきたいです。