知らないことは恥ずかしくない

上甲晃さんの『人生の合言葉』から紹介します。
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知らないことは恥ずかしくない。
知ろうとしないことが恥ずかしい。

 若い人に何かを質問すると、「知りません」と言って
恥ずかしそうにうつむく人が多い。
私は、「知らないことは恥ずかしくない。
知ろうとしないことが恥ずかしい。」と教える。
 これだけグローバル化して、情報が氾濫してくると、
知らないことが多いのは当然である。
それどころか、知っていることの方がはるかに少ない。
だから、知らないことは見方によれば当たり前なのだ。
 問題は「知りません。」と言ったあとだ。
私が観察してきた限りでは、「知りません。」と言ったまま、
知ろうとしない人がほとんどだ。
だから、「知らないまま調べようとしないことの方が
恥ずかしい」と教える。
「知りません。」と言ったあと、ちょっと調べてみよう
とする努力が人を成長させるのだ。
 まして最近はスマホやパソコンを利用すればすぐに調べられる。
「この花、何?」と聞いた時に、「さあ、何でしょうね。
わかりません。」と言ったあとの様子を観察すれば、
その人が将来伸びていくかどうかがわかる。